韓国の人々が社会主義者と親社会主義者達を進歩勢力と呼んでいることは、韓国の人々が社会主義化を「社会がより良い状態に変わること」と認めていることを意味する。つまり、彼らを進歩勢力と呼んでいる韓国のすべてのメディアや国民が韓国の社会主義化を支持するという意味になる。
社会主義者たちは社会主義化されることが、社会がより良い状態に変わると信じている人達なので、社会主義勢力が自分たちを「進歩勢力」と名乗るのは、論理的に妥当である。また、社会主義国家ですべてのメディアや国民が社会主義者達を進歩勢力と言うことは論理的・法理的に妥当である。
しかし、社会主義国家でもない韓国では、いまだに圧倒的多数の国民が共産主義に反対しており、社会主義化への宣伝・扇動行為を処罰するようになっているこの国で、すべてのメディアと多数の国民が社会主義者や、親社会主義者を「社会をより良く作ろうとする人達」という意味を持つ進歩勢力と呼んでくれるということは論理的に妥当でないだけでなく、法律的にも問題がある言動だ。
それにもかかわらず、論理と法律を無視して、すべてのメディアと多数の国民、更に法執行機関の公務員達まで彼らを進歩勢力という美しく、肯定的な名称で呼んでいるのは驚くべきことである。またそんな驚くべきことは、社会主義者や親社会主義者たちが文化的ヘゲモニーを掌握していなければ、もたらされることがないことである。
なぜ文化の領域では、反共を掲げるのがタブーになるのか。
他にもいわゆる「進歩勢力」が、韓国の文化的ヘゲモニーを掌握したことを確認してくれる事例は数え切れない程多い。国民の圧倒的多数は、共産主義に反対するのに対し、文化の領域である学界、言論界、文芸界などでは「反共」を主張することはほとんどタブー視されているという事実は、この国の存立のための絶対同盟国である米国と、韓国を滅亡させようとする敵である北朝鮮を同時に呼ぶとき、北朝鮮を米国よりも重要視する呼称である「北・米」と呼称すること、また経済効率が切実である韓国では、経済の定義と経済民主化が圧倒的キャッチフレーズになっていること、半大韓民国の立場で大韓民国の歴史と現実を批判した本がお勧めの書籍で推奨されてこと、思想対立という用語の使用を避ける等々。
いわゆる「進歩勢力」が韓国の文化的ヘゲモニーを掌握しているという事実は、反韓國勢力が文化的ヘゲモニーを掌握している事実につながる。なぜなら、「進歩勢力」内ののヘゲモニーを反韓國勢力が掌握しているからである。 「進歩勢力」を細分化すると従北グループ、非従北共産主義者グループ、民主的社会主義者グループ、社会民主主義者グループ、親社会主義者グループなどに分けられる。
